心雑音を増強させるには?

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胸骨左縁の収縮期駆出性雑音がValsalva手技で増強するのはどの疾患か?

閉塞性肥大型心筋症

大動脈弁狭窄

肺動脈弁狭窄

心房中隔欠損

心室中隔欠損

 

解答)

心雑音とそれを増強させる手技は頻出。

ものすごく簡略化してまとめると、

収縮期雑音: AS, PS, MR, TR, HCM, ASD, VSD

収縮期駆出性雑音: AS, PS, HCM, ASD

収縮期逆流性雑音: MR, TR, VSD

拡張期雑音: AR, PR, MS, TS

覚え方は簡単で、例えば収縮期雑音を

覚えれば、その反対のメカニズム

(例・狭窄症の反対は逆流症)は反対の雑音

(収縮期の反対は拡張期)になります。

駆出性か汎収縮期なのかは狭窄なのか逆流なのか

で決まります。

さて、心雑音を増強させる手技としては:

Valsalva手技・息こらえ=胸腔内上昇=静脈還流減少=前負荷減少

立位=下肢静脈血貯留=静脈還流減少=前負荷減少

Hand grip=末梢血管抵抗上昇=後負荷上昇

スクワット=末梢血管抵抗上昇=後負荷上昇

などがあります。

前負荷が減少すると、一般的な狭窄音は減弱しますが、

閉塞性肥大型心筋症にみられる流出路狭窄のみ増強します。

後負荷が上昇すると、狭窄音は増強します。

  • 2018 08.06
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